手術が怖くて今までインプラントをしたくても出来なかった方や大きな手術になる方には静脈内鎮静法をおススメしています。
インプラント手術時に歯科麻酔医の全身管理のもと静脈内鎮静法と局所麻酔を併用することで不安や痛み、時間の経過などを全く感じることのない安心・無痛インプラント手術を受けることができます。
静脈内鎮静法とは
静脈内鎮静法は、向精神薬、鎮痛薬を組み合わせて静脈内投与し、治療に対する不安感や恐怖心を和らげるものです。全身麻酔ではありません。
インプラント手術を開始する前に麻酔専門医が点滴をとり、鎮静剤を投与し、局所麻酔を併用します。これにより手術に対する不安や痛み、術中に口をあけたままの状態でいることなどの精神的・身体的ストレスを無くすことが出来ます。
また、手術中は麻酔専門医が血圧や血中酸素飽和度を管理し、常に細心の注意を払っているため安心して治療が行えます。
手術中は患者さんの意識はあり(少しボーッとした状態で)、ご自分での意思表示やこちら側の呼びかけに対しても答えることが可能です。時間の経過の感覚はあまり無く、1~2時間の手術が、20~30分程度で終わったように感じられます。
患者さんからは「気が付いた時には治療が終わっていた。」「普段の治療よりも楽だった。」などの声がよく聞かれます。
静脈内鎮静法の目的
精神的緊張の緩和です。 インプラント手術で緊張してしまう患者さんの精神的な負担の軽減になります。
鎮痛効果を目的にしているのではないので、痛みを伴う治療には局所麻酔が必要ですが、健忘効果といって治療中の不快な経験が残らなくてすむことが多いです。
浅く眠っているような状態で意識はあるので術者の指示に反応することができ、生体の防御反応も保たれているので安全性が高いです。
- 01. 午前中に治療を受けられる方は、当日の朝起きてから治療が始まるまで食べたり飲んだりしないでください。午後から治療を受けられる方は、治療前6時間前までは食事をしても結構です。
お腹の中を空にしておく事が一番大切な事ですので必ずお守りください。
マニキュアはしないで下さい。コンタクトレンズもはずしていただきますのでケース等をご持参下さい。 - 02. 治療終了後、しばらく(30分~1時間)休んでいただきます。
- 03. 当日は車・バイク・自転車などの運転はできません。
- 04. 手術が終わった後もしばらく休んでいただき、寝ぼけたような状態から覚めて思考が明瞭になり、歩行運動などのチェックをした後、ご帰宅していただきます。
出来ないこともありますか?
心疾患・高血圧・糖尿病・肝疾患・腎疾患・精神疾患等、術前に問診します。
問題がありそうな場合は、医科に対診します。
鎮静法ができない場合もありますので、インプラントの手術の前に十分な問診をいたします。